寺町でカフェ巡り

寺町とカフェ、2つを繋ぐもの。

寺町の清課堂

骨董通りと言われている寺町では現在でも、陶器や茶器などを扱ったお店が数多く残っています。寺町にある「清課堂」は天保九年、江戸後期に錫師として現在の地に創業しました。錫師とは錫や鉛を用いて、徳利や鉢、茶壺などを作る職人のことをいいます。
清課堂」では現在、錫器を主に、銀器銅器なども含めた多数の金工品を手掛けています。どの器も永く使い込んでいくうちに少しずつ、独特の風合いや味わいが出てくると言われています。最近ではスーパーや100円ショップなどへ行けば気軽で手軽に、格安の食器を購入することができます。時代は巡り使用される食器なども変化していますが、物があふれている時代だからこそ、歴史があって、使い込めば使い込むほど風合いが増す丈夫な器を選んで使用したいものです。

 

清課堂」では蔵と茶室、和室を使用したギャラリーを設けています。金属工芸に関連した作家さんや作品を通して、寺町へ足を運ぶ観光客へ金属工芸の魅力を感じてほしいと考えています。その他にも「豆皿」という広く慣れ親しんだ小さな器をテーマとして、国内・海外・地位・実績・手法などを問わず出品を募り、金工を学ぶ若者から第一線で活躍する従事者らを一堂に介した金属工芸公募展「いまからまめさら」というイベントなども開催しています。

 

金属で作られている美しくて繊細な作品は、見ているだけで心が和み、温かい気持ちになります。同時に京都・寺町らしさを感じることのできる作品です。寺町へ行ったら「清課堂」へ足を運んでみたいと思います。