寺町でカフェ巡り

寺町とカフェ、2つを繋ぐもの。

寺町の古民芸ショップ『Gallery啓』

京都・寺町にある「Gallery啓」は古裂、古民芸などを扱っているお店です。
日本の古代から伝えられてきた、シナ布・葛布・麻布・芭蕉布・藤布・オヒョウなど自然布と呼ばれている草木の繊維を中心として、木綿や絹などの染職品と木工品、やきもの、鉄のものなど、主に江戸から昭和初期頃の日本の骨董品が取り扱われています。

 

古いものの持つ素材のおもしろさと、奥深さ、デザインの斬新さに驚きながら「時代も国境も越える」をコンセンプトにした品ぞろえです。コレクションとして、仕覆などの素材として、デザインや染織の参考に、あるいは心の癒しや栄養にもなります。

 

取り扱っているものは、生地や布だけでなく、オリジナルの着物や帯もあります。街の中で歩いていても、浮かずに、主張しすぎないけれどおしゃれ。改まってはいるけれど、「着物を着ています」という看板のような状態にならず、上質な素材のちょっとカジュアルなスーツを着ているような感覚で着用できる着物が並んでいます。

 

色も素材もよく、着用しているだけで魅力的になれる着物です。これも寺町という町の中にあるお店だからこそ販売できる帯なのだろうと感じます。
寺町の「Gallery啓」では、明治時代に新潟地方で着用されていた仕事着を販売しています。たて糸は藤、横糸に藤の糸反故紙で作った紙を巻きつけた糸を使用しています。
京都・寺町らしい、ここにしかない素敵なお店です。近くへ寄った際は足を運んでみたくなりますね。