寺町でカフェ巡り

寺町とカフェ、2つを繋ぐもの。

寺町の坂井春明堂

京都の寺町には、茶道具・古美術・新作工芸を扱っているお店「坂井春明堂」があります。「坂井春明堂」は、西国19番札所である行願寺革堂の鐘撞堂の真向かいに位置していて「よい品物を求めやすい値段で」をモットーとしてお店を営んでいます。
取り扱っている茶道具は、千家十職の品物、御家元書付の道具・掛け軸など、古い時代のものから近代の作品まで取り扱っています。それだけでなく、御煎茶道具も各種とりそろえられています。
新作工芸は富本憲吉、石黒宗麿、角谷一圭浜田庄司、三輪休雪、近藤悠三、北大路魯山人などを扱っています。古美術は、伊賀・信楽丹波・越前・常滑古伊万里など魅力的な作品が販売されています。

 


寺町の「坂井春明堂」は、1943年寺町に創業しました。京都の寺町といえば、骨董街として知られています。現在お店では、五代・清水六兵衛の作品、蝶透釉鉢がおすすめ品です。作品には専用の箱もついていて、口径は21センチで高さは7センチ。濃厚な赤・青・緑色のちいさな蝶が、やわらかなオフホワイトの器の上を優雅に飛んでいる魅力的な作品です。艶があり、つるっとしたさわり心地もよさそうなとても上品な鉢になっています。

 

骨董品といえば、専門知識がなければ扱ってはいけないと考える人も多いようですが、そんなことはありません。寺町の骨董店は気軽に足を運ぶことができる環境が整っています。少しでも気になる作品があれば、ふらっと立ち寄りたいものですね。