寺町でカフェ巡り

寺町とカフェ、2つを繋ぐもの。

寺町の亀屋良永ではチョコレートも買える

寺町にある和菓子店「亀屋良永」は天保3年・1832年に創業しました。第二次世界単線中は全同業者同様、企業設備や原料統制の為に休業へと追い込まれていましたが、昭和21年秋にはお店を再開しました。

 

六代目の当主は特に創作力に優れ、日本画の心得を発揮し、現在の発展の基礎を築いたといわれています。江戸時代から引き継がれてきた菓子見本帳、木型、配合帳、菓子箱などを今でも大切に保存し、参考にしながらお菓子を作っているそうで、寺町では大変歴史の深い和菓子店です。

 

平成三年には社屋を新築したときに、昭和37年の阪急地下鉄工事の影響で枯れていた井戸を掘りなおして、「醒ヶ井」と名付けて再びお菓子作りに用いています。良質なお水は繊細な和菓子の味を左右する大切な原材料のひとつとなっていて、井戸水を使用すると、小豆やもち米の香りが際立ち、ふっくらやわらかく炊くことができます。特に水羊羹や寒天のお菓子は水の質がとても重要だといわれています。蒸し物の時には蒸気にも役立っているのです。京都・寺町らしい地元の良質な材料を用いて作られている和菓子です。

 

「亀屋良永」の魅力は和菓子だけではありません。バレンタインデーあわせてチョコレートなども販売しています。「カカオ豆羊羹」は羊羹とカカオ豆を合わせたもので、カカオ豆とマカデミアナッツの食感がアクセントになっています。「cube チョコレート小餅」は口どけのよいフワフワのお餅をホワイトチョコとフランぼわーずチョコで包んで氷餅をまぶしたものです。

 

伝統的なお菓子からユーモアのあるお菓子まで取り揃えている「亀屋良永」。寺町へ足を運んだら一度は行ってみたいお店です。