寺町でカフェ巡り

寺町とカフェ、2つを繋ぐもの。

寺町にあるかまぼこ専門店

寺町には「茨木屋」というかまぼこ専門店があります。京都の町の食好みは、他府県とは少し違った方向で発達しています。遠く離れた若狭や大阪の港から新鮮な魚を手に入れたいという人々の欲求は若狭の一塩ものを生み、かまぼこや竹輪といった加工食品を定着させました。かまぼこは京の町だからこそ美味しく生まれ育った食品です。寺町の茨木屋は、現代の空気を感じとりながら、新たな四季の移ろいをかまぼこで表現しています。

 

寺町の「茨木屋」は明治二年に誕生しました。現代人の生活や健康を考えた新しいかまぼこを考案し、販売しています。
かまぼこは魚肉と塩がつくりだした食文化と言えます。かまぼこは魚肉と塩さえあればすぐに作ることが可能です。かまぼこにおいて、塩は二つの重要な役割を果たしています。

 

その一つは適量の塩が魚肉中に含まれている塩に溶けるたんぱく質を溶かす働きです。溶け出したたんぱく質は複雑に絡まりあい、網目状の構造をつくり最終的にかまぼこ特有のゴム状の物性を作り出します。もう一つは適量の塩が調味の役割を果たし、魚肉の味を引き立たせています。塩はかまぼこの旨味を引き出すために必要不可欠なものです。

 

茨木屋のかまぼこは旨味に必要なだけの塩分のみを引き出して作っているので、塩分の摂り過ぎにならず健康的なかまぼこに仕上がっています。

 

茨木屋では鯛やハモを100パーセント使用したかまぼこが販売されている他、チーズかまぼこのようなユニークなかまぼこも店頭へ並んでいます。
寺町観光の際には茨木屋で晩酌のお供になるおいしいかまぼこを購入したいです。